19:57 息が苦しい。月には靄がかかっている。
昨年末、私は友人たちに会える状態ではなかった。毎日寝てばかりいたし、そのくせ酒を飲んでばかりいるので、ふたまわり、ひょっとしたら三回りも太っていた。
12月の初旬、旧友が「会おう」と提案してくれた。小学校からの付き合いで、私が不登校になっても、中卒になっても、ニートになっても、年に2,3回は食事をしてくれ、結婚した時には式にも呼んでくれた。
会いたかった。友人から提示された日程は年末だったので、それまでに元気になるぞと意気込み、約束を取り付けた。
しかし、約束の3日前になっても、私は太ったままだった。気持ちも浮かず、人と会話をするなんてこと、できそうになかった。そこで、ドタキャンするよりは、と思って断りの連絡を入れた。「体調が悪い」と。また挽回したら会いたい、そんなことを思いながら。
だが、それから5か月経っても、その友人からの返事はない。既読さえつかない。もともと、どうして仲良くしてくれるのか全くわからなかった。私は相手に迷惑をかけたことが何度もあるから、むしろ仲良くしてくれることに対して罪悪感さえ抱いていた。そういう点に於いては、いくらか気持ちが軽くもなった。
それでも突然連絡が途絶えた理由がわからず、今も自分が何かをしたのか?と不安になって夢にまで出てくる。この友人のことは、家族全員が知っている。けれど誰にも言ってはいない。ただ思うのは、友人がどこかで元気にしていますように、ということだ。いい人ぶっているわけではない。もし私が現在著名人ならば良い人PRだったかもしれないが、無職で誰にも見向きもされない人間だ。何を言っても「はっ、よく言うぜ」で片される。
lineのアイコンが可愛いゆるキャラに変わったことで、彼女がどこかで生きていることを知る。
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