夢の話|愛猫との再会

最近また変な夢をよく見る。

二つ年下の妹にダイエットコーラを買ってもらったり、九年下の妹に「あなたはどうせ留年するわよ」と怒鳴っていたり、外出中に自分がパジャマを着ていることに気づいて恥ずかしくなり、一緒にいた母に「着替えに帰る」と伝えたら、母が突如形相を変えて家に帰ろうとする私を引き留めたり…。

昨日は、夢の中にエマ・トンプソン(「ハリーポッター」のトレローニー先生や、「〈実写版〉美女と野獣」のポット夫人など)が出てきて、英語のレッスンを受けた。もう時間が経っているので、うろ覚えだが、一問目に「醤油」を英語では何というかという問題が出され、

「ソイソース!」

と元気よく答えたことを覚えている。その時、その場にいた妹達も得意げに答えており、わかったのが自分だけではなかったことを少し悔しく思っていた。

そのあと、場面が突然変わり、母が見慣れない白いテリア犬を連れていたのだが、そのテリア犬は大変元気がよく歩道をはみ出して車道まで走って行ってしまう。母も母でリードを短く持てばよいのだが、そうしない。

アブナイなぁと思っていると、テリア犬が三度車道へ飛び出し、その時カーブを下ってきた大きなトラックに轢かれてしまった。


私は夜中に何度も起きる。酒のせいだろう。

テリア犬がトラックと衝突する夢を見る前か、後か、時系列はもはや覚えていないのだが、空しい気持ちになる夢だけではなく、温かい気持ちになれる夢も見た。


二年前の春に亡くなった愛猫のグリーンちゃん(ちゃん付けだが、男の子)が久しぶりに夢に出てきてくれたのだ。これまでも時々出てきてくれたが、最近はあまり会えていなかったので、とても嬉しい。

私はベッドで横になっていて、グリーンちゃんが私の布団の上にいた。なぜかよく似たアメリカンショートヘアがもう1匹いて、グリーンちゃんはその子と取っ組み合っていた。私は無理矢理引き離すのもよくないか、と静観していたのだけれど、途中でグリーンちゃんの爪になにやらプラスチック素材の円筒のパーツがハマっているのが目について、彼を抱き上げた。

よく見ると、それはボールペンのリフィルを保護する筒で、ラメがかったパープルのインクもついていた。正体が分かったことで安堵し、グリーンちゃんに何か声をかけた。

そこまで。

決して長い時間ではないけれど、夢の中で久しぶりに再会できたことがとても嬉しかった。

夢の良い所は、思い出をただ振返っているわけではないところだ。もう触れたくても触れられない彼らと新しい思い出を作れる。そのことが、とても嬉しい。

今も私のスマホの待ち受け画面は、グリーンちゃんだ。PCデスクにも、部屋の入口にも、グリーンちゃんやダンくん(昨年亡くなったミニチュアシュナウザー)の写真を飾っている。思い出さない日は、一日たりともない。断言できる。

それでも彼らの甘い鳴き声や、ふくふくと育った柔らかなお腹や、高い所が苦手で二階から外の景色を見せようとしたら怖がってしがみついてきたことなど、日常の些細な思い出はだんだんと色あせてしまう。忘れたくない。

だから時々、夢の中で会って、いつまでも私の中で表情豊かに生き続けていてほしい。

まとまりがなくなったけれど、グリーンちゃんと会えたよっていう報告でした。忘れないように。

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